子供用ランドセル

子供の健康的な成長を期待するためにさせるべき運動とは?(VONDSランドセルコラム)

運動2子供がいらっしゃる親御さんとして、子供に1番望むことは

『健康にすくすくと育っていってほしい』

ことではないでしょうか?

子供の健やかな成長のためにまず必要なのは

『健康で丈夫な身体』

でしょう。

『健康で丈夫な身体』を養うのに必要なのは『適切な運動』ですが、ここで親御さんとして悩むことは

「うちの子に運動をさせるって言っても何をさせるのがいいんだろう・・」

ですね。

子供にさせる運動と言っても

・外で友達と好きなように遊ばせておく

・子供のやりたがる運動(スポーツ)をさせる

・身体によさそうなスポーツを習わせる

など選択肢があります。

そこで、子供に運動をさせるときにどのような運動をさせるのがいいのかについて考えていきたいと思います。

運動ダンス運動能力の低い子供

運動について考える前に

「今の子供と昔の子供に何か違いがあるのだろうか?」ということから考えていきたいと思います。

それは、ちょっとしたことで大きなケガをしやすいということです。

医療業界にいた経験から言わせていただきますと、今の子供はちょっと転んだりするときにもうまく反応ができなく顔面から地面に落ちたり、手をついて腕を骨折したりという事故が増えたという話をよく耳にしました。

それを裏付ける統計からみてみますと、幼児・幼稚園児童などでは、

・全体的にケガの発生率は年々減少している

・顔面・頭部をぶつけるケガが増加傾向にある

・両腕で身体を支える力は減少傾向にある

などがみられます。

怪我これらの傾向がなぜ起こっているのかについて要因を推察してみると

1、安全性への取り組みの成果

昔に比べて子供の安全性への配慮が高まってきたことが挙げられます。

・ケガのリスクが高い遊具を撤去

・危ない運動はしないように規制する

などが進められられた結果ではないでしょうか?

しかし、その反面

・子供の運動時間の減少

・子供の運動内容のバリエーションの減少

が起こったため、

・子供の体力・運動能力の低下

・咄嗟の動きへの反応力・環境変化への適応力の低下

という問題が新たに出てきていると考えられます。

2、子供のケガ・障害の格差

現代の子供のケガの中には昔にはあまりみられなかったものがみられるようになってきています。

・運動過剰による障害

これはスポーツを習わせている子供における障害です。

しっかりと骨・筋肉など身体の成長がしきっていない子供にとって、適度な負荷をかけると成長に大きく役立ちますが、スポーツをしている時間が過剰になると当然問題が起こります。

最近は、このスポーツをさせ過ぎることによる

・疲労骨折

・野球肘(上腕骨内側上顆剥離骨折)

・オスグッド・シュラッター病

などのケースが起こっています。

・運動不足によるケガ

運動をあまりさせていない子供に起こるケガです。

自分の身体をうまく使いきれない子供のため、普通ではなかなか起きないことが起こります。

それは

・転倒したときにまっすぐ顔面から落ちる

・手を着くときに骨折をする

・遊具を使うとケガをする

など、ささいなことをきっかけにしたケガをしてしまいます。

子供にどのように運動させると良いのか?

現代の子供の環境について考えてきました。

子供がケガをしにくい環境が整えられたことは非常に良いことですが、それにより、子供の運動内容が限定されたものになり、

・全体的な運動量の減少

・運動全般に対する適応能力・反応力の低下

によって、ちょっとしたことで大きなケガをしたり、小学校の体育でのケガにつながっていく可能性が見えてきました。

運動1ここからは、それらの背景を考えたうえで子供に健やかに育ってもらうための『運動』について考えてみたいと思います。

まずは、とにかく元気に遊ばせることです。

現代では

・安全で自由に遊ばせられる場所が少なくなっている

・子供の減少による遊び友達が少なくなっている

・早期からのスポーツ英才教育が進んでいる

などがあって、自由に遊ばせにくい環境にあるとは思います。

しかし、いつもいつも決まった環境やルールの中で動くのではなく、子供が自分たちでどういう風に動くのかを考え・置かれた状況に対応しながら自分たちで遊びを作る創造性を養わせるというのは、身体面だけでなく心の発育にも良い作用があります。

『安全』を優先させると、決まった環境・限定した動作ばかりになりがちですし

『自由』を優先させると、ケガやアクシデントのリスクが高まる

と、その両方のいいとこどりは正直できません。

しかし、その『安全』と『自由』の良いところをバランス良く子供が享受できるようにしてあげられるように気を付けて行かれることが必要かもしれません。

スポーツを習わせる上での注意点

「子供を自由に遊ばせてあげたいけど、なかなか現実的にできない環境にある」

ということでスポーツを習わせることを選ばれる方も多いと思います。

もちろん、スポーツを習わせると、

・楽しんで運動を子供がしてくれる

・習ったスポーツの習熟度が高まる

・スポーツをしているときの安全管理を主催者に任せられる

などのいい点があります。

しかし、スポーツについて

『スポーツをさせれば健康が必ずついてくるというわけではない』

この点だけは思い違いされないことをお勧めします。

スポーツをすることで健康に育っていく子供がほとんどなので

『スポーツ=健康』

というイメージをお持ちかもしれません。

しかし、スポーツとは本来

『英語のsportからの外来語で、sportは気晴らし、楽しみ、遊びという意味』

という語源からやってきているものであって、その性質からも決してそれらスポーツは

『健康を育むもの』

という前提で作られているものではありません。

現代されているスポーツは、

『決められたルールの範囲で身体能力を発揮し競いあう』

ものであり、当然

・限られた条件での運動能力を特化させる

・偏りのある身体運動を行うことがよくある

ものです。

このことから

・あるスポーツにおいての技能は極端に向上するが、動きやルールが変わると能力が途端に発揮できなくなる(適応力は養われにくい)

・スポーツ特有の動きによって身体の特定の場所を酷使することがある(スポーツ障害のリスク)

ことから、『スポーツ障害』はどの競技をさせてもついてきます。

スポーツに対する正しい認識を持っていただいたうえで子供にさせてあげられるようになっていただければと思います。

子供のスポーツ障害の早期発見のコツ

とはいっても、スポーツをさせることによって得られるメリットは非常に大きいため親としては子供に何かさせたいと思われると思います。

そこで、スポーツのいいとこ取りをするために大切なことは

『子供にスポーツ障害の危険が生じたときいかに早期に察知できるか』

です。

子供は、自分の身体に起こった『痛み』などを正確に表現できませんし、たまにスポーツをしたくないときに『痛い』など言い出したりするため、

「どのような訴えをこどもがしたときに注意が必要なのかがわからない・・」

ということで、危険信号を見過ごしてしまうことがよくあります。

kids_janken_kabanそうならないためのおおよその判断基準を紹介します。

1、同じ痛みを4〜7日以上続けて訴える場合

スポーツの後や翌日などに『痛み』を訴えることはよくあります。

しかし、それで毎回病院に連れて行ったりスポーツを休ませていたらスポーツをさせられなくなります。

そこで、様子を見る目安期間を決めておくと良いのですが、それは

『最初に訴えた症状とまったく同じ痛みが変わらず4日以上続いた場合』

は黄色信号が灯っています。通常の痛みは2、3日で引くものがほとんどです。注意深く見守ってあげる必要があるでしょう!

2、3回連続で症状が出た場合

先ほどの判断基準はなんとなくおわかりの方も多いのですが、次のこのポイントについて見落としがよくあります。

これは、野球などのスポーツを週末だけさせている場合での障害に多いものです

週末にスポーツをさせた後に『痛み』を訴えましたが、2〜3日経ったら何も言わなくなった。

そこで次の週に同じようにスポーツをさせると同じ『痛み』を訴えたけどまた2〜3日で治まった。

これを繰り返す場合です。
すぐに治まっているので大事に至っていないと判断しがちですが、それでも毎回スポーツするたびに同じことが起こるのは明らかおかしいことです。

そのまま放っておくと、

・どんどん痛みが引くまでの期間が長引いたり

・痛みの強さが増してきたり

・スポーツ自体に支障が出てきたり

悪化していき、スポーツ障害に陥ってしまうことになりかねません。

この判断は難しいですが、3週連続おこれば

・1度休ませるか

・監督・コーチに相談して指示を仰ぐ

など、予防措置を講じておく方が安全でしょう!

そして、それでも続いた場合は念のため医療機関を受診しておく方がよいでしょう

ここに甘い判断をされる親御さんが多いので要注意です。

子供さんは自分で判断できません。
親御さんがしっかり異変を感じ取ってスポーツ障害から遠ざけてあげることで、スポーツによる恩恵をしっかり受けられるようになれると考えます。

男の子おわりに

「子供が健やかに育っていくために運動は欠かせない」

と思われることでしょう!

しかし、現代の子供を取り巻く環境は昔と違っている点が多々あります。

安全性を重視し過ぎた結果、環境の変化に対応しきれない子供や咄嗟のときの反応ができない子供が増えていてどのように運動をさせればいいのか判断が難しくなっています。

スポーツは健康にいいし子供が喜んでするからとさせ続けた結果、脆弱な子供の身体に負担をかけすぎたこと(オーバーユース、使い過ぎ)による『スポーツ障害』を起こしてしまうことがあります。

スポーツ障害の多くは、大人になっても良くなることのない一生残ってしまうようなものもままあります。

『子供の健やかな発育のためになるべく安全に運動をさせたい』

という親の願いをかなえるには、

「スポーツを習わせているから健康面は大丈夫でしょ?」

と安易に他人任せにしてしまうことは避けなければいけません。

スポーツの良い面・悪い面をしっかりおわかりいただいた上で、子供にその恩恵を享受させてあげていただきたいと思います。


渡辺さん写真

渡辺 友和

大阪府出身

スポーツクラブ・鍼灸整骨院・整形外科勤務を経た知識・経験を活かして病気や健康・医療情報をわかりやすく解説するサイトを立ち上げ啓蒙活動を行っている。

現在運営

『ネストラ』http://ne-stra.jp/

『リセラプラス』http://retherapress.com/

を運営。