子供用ランドセル

ランドセルの専門用語と「選び方」のポイント(VONDSランドセルコラム)

160713_vonds0681 

ランドセル選びの際に困ってしまうのは、ランドセルには難しい専門用語が多過ぎるということです。「冠」「反射鋲」「大マチ」「背カン」「ナスカン」などなど、これらはすべてランドセルの部位の名称です。

また、ランドセルの材質についても「クラリーノ」「コードバン」「ベルバイオ5」など聞き馴染みのない用語で溢れています。本革と人工皮革があることは知っているけれど結局なにがどう違うのだろう?と悩んでしまいますよね。

そこで今回の記事では、ランドセル各部位を示す専門用語をやさしく紐解いていくとともに、その部位に着目した「ランドセルの選び方のポイント」をご紹介いたします。

お問い合わせランドセルのフタ「冠(かぶせ)」は2タイプある

ランドセルといえば真っ先に思い浮かべるのが、収納部分をすっぽりと覆う大きなフタの部分。このフタの名称を専門用語では冠(かぶせ)といいます。「かんむり」と読んでしまいそうなので、ここでは「カブセ」とカタカナ表記にします。

カブセには2種類のタイプがあります。ひとつはランドセルの前面をすべて覆ってしまい、底面でカチッとロックするタイプの「全カブセ」。ランドセルといえばこちらが一般的です。明治20年から普及しだした箱型通学鞄も全カブセタイプのもので、今日では「学習院型ランドセル」の名称で親しまれています。(大正天皇が学習院初等科に入学の際に、ランドセルを通学鞄として使ったことに由来しています)

ふたつめに、ここ数年で増えてきている「半カブセ」タイプのランドセルがあります。半カブセのものはフタがすべてを覆ってしまわず、収納部前面のポケット(小マチ)の留め金でフタを固定しています。

半カブセタイプのランドセルは、お洒落で大人っぽいデザインが人気です。前面に錠前があるため、ランドセルを横に倒さなくてもロックが開けられます。ランドセルを立てたままでも教科書などの出し入れがしやすい、機能性のメリットも大きいです。

反面、学校で配布される「ランドセル交通安全カバー」は半カブセタイプには合わないケースが多く、専用カバーを用意しなければならないといったデメリットがあります。

また、半カブセのヨコ型タイプのものは、横に大きすぎて学校のロッカーに入らない場合もあります。購入前に寸法もよく確認しておきましょう。なにより、個性的なデザインのものが多く注目されやすい半カブセ型。「お子様が気に入るかどうか」が選ぶ際には一番重要なポイントとなります。

VONDS販売のランドセルは、カブセが収納部の下辺までを覆っており、デザインとしては全カブセ型に近いです。一方で「フロントロック」を採用し、教科書の出し入れがしやすい半カブセ型の長所も取り入れています。全カブセ型と半カブセ型のハイブリッドタイプと表現しても良いでしょう。

160713_vonds0758収納の決め手は「大マチ」と「小マチ」

よくランドセルのカタログを見ると「大マチ内寸 高さ◯◯cm×横幅◯◯cm×マチ◯◯cm」などと書いてあって、これって一体どこの部分のサイズなのだろう?と戸惑ってしまいますよね。

「大マチ」というのは、教科書やノートを入れる「ランドセルの収納部分」のことを指します。内寸で「マチ◯◯cm」と表記がある場合には、収納部分の奥行きが◯◯cmありますよ、といった意味合いになります。

ランドセルのサイズですが、昔のものよりも今のものの方が大型化しています。平成23年の学習指導要領の改訂で、教科書がB5判からAB判へと大きくなったからです。それだけでなく、学校では「A4フラットファイル」と呼ばれる、クリアファイルより一回り大きなファイルをプリント入れとして使うところが増えています。

このA4フラットファイルは従来のランドセルには入らない大きさですので、2011年頃に小学校生活を過ごされた方はサイズアップした教科書やファイルの扱いに困ってしまったかもしれません。

現在販売されているランドセルは「A4フラットファイル対応タイプ」のものが主流となりつつあります。A4フラットファイルをすっぽり収めるためには、大マチ(収納部分)の内寸が、縦31.0cm 横23.0cm 以上である必要があります。もっともランドセルの側面は、上に盛り上がる形で湾曲していますので、この通りの内寸でなくても「A4フラットファイル対応」の表記があれば、ファイルは問題なく入ります。

さて、大マチがいわゆるメインポケットであるとするならば「小マチ」はサブポケットにあたる部分です。中マチ、内ポケットと呼ぶ場合もあります。

従来型のランドセルでも「小マチ」はありました。しかし、子供時代を思い返してみても、このサブポケットを使った記憶があまりない。そういう方も多いのではないでしょうか。

教科書が大きく分厚く、さらに冊数まで増えた今日においては、メインの収納部だけでは学習道具が収まりきりません。そこで、小マチの収納機能を向上させたランドセル製品が増えてきています。

例えばファスナーが広く開いて出し入れしやすいタイプのものや、大きめの筆箱が収まるタイプのもの、複数のサブポケットを備え付けたものなど、さまざまあります。近年のこうしたランドセルの進化を見ていると、ランドセルはまさに機能性と収納力に特化した鞄なのだなあ、としみじみ思います。

ランドセル選びの際にはデザインだけでなく「収納力」もしっかりチェックしておきましょう。

フロントロックと子供ランドセルの素材は「天然素材」と「人工皮革」の2種類

ランドセルの素材にはさまざま種類がありますが、大別すると「天然素材」か「人工皮革」かのどちらかに分かれます。

天然素材では「牛革」と「コードバン」の2つが定番です。牛革はその名のとおり牛から作る素材であり、革靴や長財布にも使われています。高級感があり使えば使うほどに味が出てくる良さがある一方で、水に弱くやや重いといった短所があります。

コードバンは馬の皮から作る素材で、牛革と同じく革靴や財布に利用されます。素材としては最高級品で、傷に強いのが特徴です。「革のダイヤモンド」の異名を持つほどに耐久性に優れています。きめ細やかな質感で光沢も美しいのですが、やはり重量の重さがひとつのネックとなります。

人工皮革では「クラリーノ」と呼ばれるものがランドセル素材としては一般的です。化学メーカーの株式会社クラレが開発した素材で、軽くて丈夫で手入れしやすい、という3つの長所を持っています。天然素材では弱点となる「水」にも強く、雨や汚れに負けないのでランドセルの素材としては大変優れています。ランドセル素材のシェア約70%をクラリーノが占めているとされます。

「ベルバイオ5」も人工皮革のひとつです。こちらもクラリーノと同じく軽くて扱いやすく防水性・対傷性に優れているのが特徴です。人工皮革のなかでは最高級で、本革のようにしとやかな光沢を持つのが大きな魅力です。

160713_vonds0779一生ものだからこそしっかり選びたいランドセル

今回は、とくにランドセル選びの際に重要となる専門用語の解説をおこないました。見かけない用語が多くて戸惑ってしまうかもしれませんが、選ぶときに気をつけるべきポイントは「デザイン」と「機能性」の2つです。

デザインでは、何よりもお子様が好きになれる色と形状のものを選ぶということ。そして機能性では、収納力・軽さ・丈夫さ・防水性などを総合的に考えて、良い素材のものを選ぶことが大切です。

「ランドセルはたった6年間しか使わないよ」とは言っても、小学生時代の記憶は一生残るものです。大切な子供時代の思い出を彩る、そんな一生もののランドセルと出会えたら素敵ですね。この記事がランドセル選びのお役に立てたのなら、とても嬉しいです。