子供用ランドセル

ランドセルが大型化する理由と、収納性の高いランドセルの選び方

ランドセルが大型化する理由と、収納性の高いランドセルの選び方

小学校入学を控えるお子さんのランドセル選びをしていて「おや、自分たちの頃よりランドセルのサイズが大きいな」と違和感を抱かれた方は、もしかすると多いかもしれません。

これは錯覚ではなく、実際に今のランドセルは大きくなっています。

かつてのランドセルはA4判の教科書(横幅21cm)が入るように設計されていたのですが、現在のランドセルではそれよりも二回り大きいA4フラットファイル(横幅23cm)が入るように設計された製品が主流となりました。

この記事ではランドセル大型化の背景と、各メーカーのランドセルにはどのような収納性を高める工夫がされているのかについて、ご紹介をいたします。

脱ゆとり教育と大型化するランドセル

結論から述べてしまうと、ランドセル大型化の背景には「脱・ゆとり教育」の影響があります。

脱ゆとり教育が始まったのは2011年の春。学習指導要領が改訂され、学習内容の増加に合わせて教科書はB5判(もしくはA5判)からA4判へとサイズが一回り大きくなりました。サイズだけでなく教科書のページ数も、以前と比べて約25%も増えたとされます。

さらに学習指導要領は、2020年度にも改訂される予定です。「英語」が小学校の正式教科に加わったり、「プログラミング」が必修化されたりと、すでにニュースでご存じかもしれません。

小学生には本当に大変なことですが、脱ゆとり教育の流れが続く限りは、今後6年間のうちに必要な、教科書の冊数がさらに増えていくことは十分に予測されます。

大型化するランドセルは、いわば時代の流れに対応するために進化し続けてきた結果ともいえるでしょう。2020年を小学校で迎える子ども達にとっては、まさに(どのような時代の変化にも適応できる)収納性の高いランドセルを選ぶことが重要となってきます。

収納性の観点から見たランドセルの選び方

さて、収納性の高さでランドセルを選ぶ場合「A4フラットファイル」に対応しているか否かがひとつのポイントとはなるでしょう。しかし2017年現在では、ほとんどのメーカーの製品が、A4フラットファイルに対応しています。

したがってA4ファイル収納の観点から見れば、どのブランドのランドセルを選んだとしても、おそらく不自由はしないことと思います。

「それなら、ランドセルの収納力はどのメーカーでも大差ないのでは?」と疑問に感じられるのはもっともです。

じつは「A4フラットファイル対応」以外の部分に目を向けてみると、各メーカーが収納に関してさまざまな工夫を凝らし、特色を持たせていることが分かります。そこがまさに、ランドセルを選ぶポイントとなります。

具体的に、ランドセルの収納性を高めるための製品設計は、下記の3パターンに分けられます。

1.大マチ(教科書等を入れるメインポケット)の容量を増やす

2.小マチ(前面についているサブポケット)の容量を増やす

3.サブポケットの数(種類)を増やす

上に挙げた3つについて詳しく見ていきましょう。

ポイント1 メインポケットの容量が大きな製品

最初の「大マチの容量を増やす」は、ランドセルのメインポケットにできるだけたくさんのものが入るようにしようとする考え方です。つまり教科書だけでなく、体操服や鍵盤ハーモニカ、筆箱やお道具箱なんかもメインポケットに入れることができる。

ランドセルに教科書以外のものがたくさん入れば、手提げ鞄を持たなくて済みますし、(手提げ鞄があるときと比べると)子どもの負担も軽くなります。

大マチの容量が大きな製品をお探しになるのでしたら、各社のカタログに記載されている「メインポケットの内寸」を比較してみると良いでしょう。

メインポケットの容量増加にとくに力を入れているブランドは、コクヨの「あんふぁんランドセル」です。

あんふぁんランドセル2017年モデルのメインポケット内寸は、31.0cm×23.5cm×13.5cm(高さ××奥行き)となっています。(公式サイト情報に基づく)

ここで着目すべきは奥行きです、多くのランドセル製品ではメインポケット奥行きは11cm前後ですから、平均よりも2.5cmも奥行きにゆとりがある計算となります。

2.5cmといえば、小学生の教科書でしたらプラス5冊程度は入る厚みとなり、かなりスペースにゆとりが生まれることが分かります。

奥行きとは対照的に「高さ」を意識しているのが、羅羅屋のララちゃんランドセルです。大マチ内寸の高さが32cmと、業界平均よりも高さにゆとりを持たせた設計となっています。

このように、製品ごとの純粋な収納力を比較するのであれば(A4フラットファイル対応であることは前提として)奥行きと高さを見ていけば良いわけですね。

ポイント2 サブポケットの容量が大きな製品

メインポケットの容量でランドセルの収納力がすべて決まるかというと、決してそんなことはありません。なぜならランドセルにはもうひとつの重要な収納部、サブポケットがあるからです。

サブポケット(小マチ)は、ランドセルの前段部分についているポケットのことです。昔のランドセルでは、サブポケットの容量が少なかったため、あまりモノを入れて活用した記憶のある方は少ないかもしれません。

しかし近年では、このサブポケットに収納性を持たせた製品が増えています。大きなサブポケットであれば、そこに筆箱や連絡帳、マスクやランチョンマットなど、さまざま入れておけます。

「教科書やノートと、それ以外のものとを分けてランドセルに入れたい」という場合にはサブポケットの収納性がとても重要となります。

サブポケットの容量拡大に最も意欲的なのが、イオンの「かるすぽ みらいポケット」です。この製品は大変ユニークな仕組みを持っていて、なんとサブポケットが荷物に応じて広がります。

通常時では3cmの奥行きを持つサブポケットが、広げると最大8cmへと大きくなるのです。ですから水筒のようなかさばる荷物でも、サブポケットの方に入ってしまいます。

メインポケットの方を広く取るか、それともサブポケットの方を広く取るか。どちらが便利かはランドセルの使い方によっても変わってきます。

まとめて入れた方が早いし楽だという場合にはやはりメインポケットの容量を重視した方が満足度は高いでしょうし、やっぱり教科書とその他のもので整理して持って行きたい、という場合はサブポケットの収納力にはこだわりたいものです。

ポイント3 サブポケットの数が多い製品

通常のランドセルでは、主な収納部はメインポケットとサブポケットの2つとなります。しかし製品によっては、複数のサブポケットを持つランドセルもあります。

ボンズの「VONDSランドセル」は、メインポケットとサブポケットに加えて、さらに2つのポケット(筆箱専用ポケット・小物ポーチ)が付属しているのが特徴です。

小学生の筆箱は、とかく場所を取りがちです。メインポケットの隙間に入れば良いのですが、A4サイズの教科書やノートがぎっしりと詰まっている状態ですと、しまう場所がなく困ってしまいます。

そのようなよくある悩みを解決するのが、筆箱専用ポケットです。小学校低学年で使う大きめの筆箱も入ります。マグネット式でポケットが開閉するので、出し入れもしやすいのが特徴です。

小物ポーチの方もマグネット式で、マスクやランチョンマットなどが入ります。

そして「筆箱専用ポケット」と「小物ポーチ」の2つのサブポケットは、ランドセル本体から着脱・付け替えが可能となっています。

つまり必要性や好みに応じて、ランドセルの収納性を変えることができるわけです。箱形の筆箱を使う低学年のうちは「筆箱専用ポケット」の方を取り付けて、筆箱のサイズが小さくなった高学年からは「小物ポーチ」の方を装着するといった使い方も可能です。

このように子どもの成長(通学スタイル)に応じて、収納部を拡張・変更できる柔軟性も、ランドセル選びのひとつのポイントとなってきます。

以上、ここではランドセルの収納性について、各製品の特色の違いを見てきました。どうしてもA4フラット対応かどうかというところに目が行きがちですが、それ以外の部分でもメーカーによって収納性を高めるためのさまざまな工夫が凝らされています。

ここで挙げた「メインポケット・サブポケットの容量」そして「サブポケットの拡張性」に着目して、ぜひお子さんのスタイルに合ったランドセルをお探しになってください。

 

・参考サイト

あんふぁんランドセル2017(コクヨ)

http://enfant.living.jp/osaka/randoseru/product/index.html

ララちゃんランドセル

http://raraya.co.jp/secret

かるすぽ みらいポケット(イオン)

http://www.aeonretail.jp/kidsschool/

 

【最終更新日】2017/07/16