子供用ランドセル

天然皮革・人工皮革の違いと「ベルバイオ」についての話(ランドセル選びコラム)

天然皮革・人工皮革の違いと「ベルバイオ」についての話(ランドセル選びコラム)

ランドセルを選ぶ際に「どのような素材が使われているか」は見るべきポイントのひとつです。

素材によってメリットとデメリットがそれぞれあり、見た目だけでなく傷のつきやすさや頑丈さまで変わってきます。

現在では人工皮革も天然皮革も、加工技術が大きく進歩しました。そのため各々の素材による「短所」については、さほど気にしなくても良いようになってきています。

しかしそれでも、素材の種類がランドセルの使用感に少なからぬ影響を与えるのは確かです。

この記事では、後悔せずにランドセルを選ぶための「素材の違い」について詳しくご紹介いたします。

天然皮革と人工皮革

ランドセルの素材は多種多様で、何十種類もありますが、まず知っておきたいのは大きな2つの分類です。

ランドセルの素材は「天然皮革」と「人工皮革」とに大別されます。

天然皮革はその名のとおり天然の素材を使っており、ランドセルでは「牛革」と「コードバン(馬革)」の2つが主流です。

一方で人工皮革とは人工的に開発された素材で、ランドセルでは「クラリーノ」というメーカーのものが有名です。VONDSランドセルで使われているベルバイオも人工皮革のひとつです。

傷に極めて強い牛革とコードバン

天然皮革である牛革とコードバンの特徴は、なんといっても傷に強くて頑丈であることです。

クラリーノをはじめとする人工皮革が柔らかい素材であるのに対して、牛革やコードバンは硬さを持つ素材です。これは実際に触ってみるとすぐに分かるかと思います。

人工皮革でもクラリーノのタフロックやコードレのエアロタフガードなど、丈夫さを追求した素材は数多く出ています。人工皮革が脆いというのは昔の話です。

しかし人工皮革の進化を加味しても、牛革とコードバンの堅牢さはそれを上回ります。

もしお手元に素材サンプルがあればお試しいただきたいのですが、牛革やコードバンを爪で強く引っ掻いても、まったく傷がつきません。どれだけ引っ掻いてもものともしない、非常に強固な硬さを持ちます。

馬革であるコードバンは「革のダイヤモンド」「キングオブレザー」の呼称を持ちますが、傷をつけようものならばカッターナイフを使わなければならないくらいで、その名が伊達ではないことが分かります。

ちなみに牛革とコードバンでは、コードバンの方が希少性は高く、その分値段も高価です。

また、コードバンは「牛革の23倍の強度を持つ」とも言われ、堅牢さではあらゆるランドセル素材のなかで勝っています。とはいえ人工皮革と比べた場合には、牛革でも強度は十分過ぎるくらいです。

牛革とコードバンは「引っ張られる力」にも強い

さて、天然皮革の特徴をもうひとつ挙げますと「引っ張られる力に強い」ということが挙げられます。

牛革とコードバンの両者ともに強度のある堅い素材なので、強い力で引っ張ってもびくともしません。

ランドセルは、重い荷物を入れて背負ったときに、引っ張られる負荷が肩ベルトに対してかかります。ランドセルを長期間使用していたら肩ベルトの部分がボロボロになってしまったという話はよく耳にしますが、それは肩ベルトがそれだけ傷みやすい部位だからです。

肩ベルト部分に、引っ張りに強い素材である牛革やコードバンが使われていることは、ひとつのメリットとなります。

人工皮革のメリットは軽くて扱いやすいこと

ここまでは主に天然皮革のメリットをご紹介いたしました。

「やっぱり強度で上回るコードバンが一番良いのでは?」と感じられたかもしれませんが、人工皮革には人工皮革ならではの良さがあります。

人工皮革の良い点は3つあります。

1.軽量であること

2.防水・撥水性が高い(雨に強い)こと

3.手入れしやすいこと

何と言っても扱いやすいのが人工皮革の長所であり、ランドセル購入者の78割の方が人工皮革を選んでいます。

人工皮革は軽量で、牛革やコードバンのランドセルと比べると200g400gほど重量が軽いです。小学校低学年のうちは特に、重い荷物に苦労します。少しでも軽い方が子どもにとって使いやすいだろうということで、人工皮革を手に取られる方が多いです。

そして雨に強いことも人工皮革の長所です。

実際に生地サンプルの上に水をかけてみると確認できますが、人工皮革の方は水がすぐに丸い水滴となって、流れていきます。万が一、通り雨でランドセルが濡れてしまった場合でも、さっと拭いて簡単にお手入れできます。

もっとも近年では牛革やコードバンのランドセルでも撥水・防水加工をすることで雨に強くしています。なので天然皮革が雨に弱いとは、現代では一概には言えません。

ですからランドセルの素材を牛革やコードバンにするか、それともクラリーノなどの人工皮革にするかは「重さ」と「傷への強さ」を天秤にかけて考えていくことになります。

VONDSランドセルに使われているベルバイオ5の特徴

VONDSランドセルではベルバイオ5という人工皮革を使用しています。このベルバイオは、他の人工皮革とはひと味違う下記3つの特徴を持っています。

1.牛革に匹敵する耐久性を持つ

2.牛革のように上質な光沢感がある

3.それでいて他の人工皮革のように軽量である

牛革やコードバンの特性が「堅くて強い」ことであるとすれば、ベルバイオの特徴は「柔らかくて強い」ことです。

先にも書いたとおり、コードバンは耐久性に極めて優れた素材で、爪で引っ掻いたくらいでは傷ひとつつきません。

それと比べてベルバイオは(やはり人工皮革なので)コードバンよりかは革が柔らかく、試しに爪で横に引っ掻くとうっすらと筋が入ります。

しかししばらくすると、素材の持つ修復力により、爪でつけた跡はすぐに目立たなく、消えてしまいます。これがベルバイオの持つ、柔らかい強さです。

また、ベルバイオは革の表面がとてもすべすべとしており滑らかで、爪を立てようとしても(他の人工皮革のように引っかからずに)すべっていきます。この特性も傷をつきにくくすることに貢献しています。

あともうひとつ重要なポイントとして、ベルバイオは「引っ張る力にも強い」です。

人工皮革は柔らかいため、強く引っ張ると伸びてしまいます。しかしベルバイオは素材を五層構造にすることで耐久性を高めており、強く引っ張っても牛革やコードバンのようにしっかりと耐えてくれます。

このように人工皮革のなかで抜群の耐久性を誇るのが、ベルバイオの素材としての大きな強みです。

そして、ベルバイオは見た目(光沢感)が牛革のように上質で美しい素材です。もしかしたら、天然皮革と人工皮革とでそんなに光沢感の違いが感じられないと首をかしげる方もいらっしゃるかもしれません。

じつは素材による光沢感の違いは、実際に外に出て日光に当ててみるとよく分かります。日光の下では、人工皮革と天然皮革とで光の反射具合が大きく違って見えてきます。

このとき、やはり牛革やコードバンの方が上質感があると感じられる方が多いです。そしてベルバイオは、人工皮革でありながらも牛革の光沢感を見事に表現できる素材なのです。

日光に当てて光沢感の違いを比べてみましても、牛革とベルバイオとで見かけに遜色はなく、見分けがつかないくらいです。

頑丈で、上質。この天然皮革の2つの長所を人工皮革に取り入れたところが、ベルバイオの最大の長所といっても過言ではありません。

それに加えて「軽量である」という人工皮革最大のメリットも、ベルバイオは併せ持っています。いわば天然皮革と人工皮革の良いとこ取りをした素材が、ベルバイオであるのです。

以上、この記事では天然皮革と人工皮革のそれぞれのメリットと特徴をご紹介いたしました。天然皮革か人工皮革か、どちらを選ぶにせよ、両者とも昔と比べると大幅に良くなっています。

各社から出ていますランドセルカタログには、必ずどのような素材が使われているかが明記されておりますので、ランドセル選びの際はぜひ使われている素材にも目を通されてみてください。

 

【最終更新日】2017/07/16