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水に慣れよう! 幼児期の子どもが「水遊び」を楽しむための3つのポイント

水に慣れよう! 幼児期の子どもが「水遊び」を楽しむための3つのポイント

子どもは水遊びが大好きです。暑い夏の日には、ビニールプールや小川、プールなどで元気いっぱいに子どもを遊ばせたいものです。

この記事では「幼児期の子どもに適した水遊び」にはどのようなものがあるのかについて、3つの種類に分けてご紹介いたします。

3つの「楽しさ」を知れば水遊びのバリエーションが広げられる

子どもに水遊びをさせる理由には「水に慣れさせたい」「今のうちに泳げるようにさせたい」「水のなかに顔をつけられるようにさせたい」など、さまざまな目的があるものです。

幼児期はとくに、シャワーやお風呂を嫌がるお子さんが多く、なんとかして水に慣れさせたいなと考えている親御さんもいらっしゃるかと思います。

やはり水に慣れるには「水遊び」を通して、楽しく遊びながら、水が怖くないよということを知ってもらうのが一番です。その際に意識したいのが、子ども遊びには3種類の「楽しさ」があることです。

愛知教育大学で幼児教育の研究をされている竹井史氏は、著書『どろんこ遊び・水遊び・プース遊び』(ひかりのくに2011年出版)のなかで、子どもにとって遊びの楽しさが次の3種類に分類できることを主張しています。

1.感覚遊び

2.ごっこ遊び

3.製作遊び

本書のなかでは、上記の3つの分類をベースに「子どもたちが何を楽しんでいるのか?」をよく観察してそれを助けてあげることの大切さが説かれています。

この3種類の分類に着目して、水遊びではどのような楽しい遊びができるのかを考えていきます。

その1 水と五感で触れ合う「感覚遊び」

水の主たる特徴には「ひんやりとして触ると気持ちよい」というものがあります。五感のうちの触覚を刺激する遊びと水は相性が良いです。

プールがなくても手軽にできる水遊びとしては、例えば水風船が挙げられます。風船がなければビニール袋に水を入れて開け口を縛るのでも良いですが、水の不思議なさわり心地を楽しむことができます。

水を入れる袋次第で、さまざまな遊びのバリエーションが作れます。大きなポリ袋に水を入れればひんやりとしたクッションになりますし、傘袋に水を入れれば細長い蛇のようになって面白いです。

また、水を入れたビニール袋に爪楊枝で小さな穴を複数開ければ、簡易シャワーができあがります。遊び方は工夫次第。

ビニール袋のシャワーで植物に水やりするというところからは「お花屋さんごっこ」等のごっこ遊びに繋げられます。ビニール袋に小さな穴を1つだけ開けてちょろちょろと水が出てくるようにすれば、それを使って公園の砂場に水で絵を描く、といった遊び方もできます。

もちろん水の楽しいところは「触感」だけではありません。

「視覚」を刺激するものとしては、シャボン玉を飛ばしたり、霧吹きやホースで虹作りをしたり、水面の波紋や光の反射を観察したりなどの水遊び体験が可能です。

「聴覚」を刺激するものですと、例えば雨の日に、雨粒がぽたぽたと傘を打つ音だけでも、子どもはけっこう喜ぶものです。映画『となりのトトロ』のワンシーンでも、大トトロが雨粒の音に大はしゃぎをしていましたね。(きっと印象に残っている方も多いと思います。となりのトトロは本当に、子どもが何に喜ぶかをじつに的確に描いた作品で驚かされます)

音、という意味では、空気の入ったものを水中に入れて、ぶくぶくっと気泡を出す遊びも子どもは大好きです。

お風呂の浴槽のなかに洗面器(あるいはコップやペットボトル)を沈めて、ボコッと空気を出す。

これも子どもとしては面白いもので、お風呂嫌いの克服に役立つものです。筆者の体験でも、お風呂のなかでの水遊びを楽しませることによって、子どもが入浴を嫌がらなくなってくれました。

補足 お風呂嫌いの隠れた要因に注意

補足となりますが、子どもがお風呂を嫌う理由としては「水が怖い」以外の要因が隠れており、こちらも気をつけたい点です。

例えば子どもの皮膚は大人よりも薄く、子どもは熱さに敏感です。そのため大人にはちょうど良く感じる入浴温度でも、子どもには熱すぎる場合があります。

一般的には乳幼児の入浴温度は38度~40度が適温とされており、これは大人が考えるよりもぬるめの温度であることが分かります。子どもが嫌がる場合、お風呂やシャワーが熱すぎないかを一度チェックしてみてください。

また、ひとりで顔洗いができるようになるくらいまでは、やはり目に水が入ること(顔が水で濡れること)を子どもは怖がります。水に慣れないうちはシャンプーハット等のグッズは積極的に活用したら良いのではないかと思います。

その2 水に楽しく慣れる「ごっこ遊び」

ここまではビニール袋やコップを使った、簡単に水と触れ合える遊びをご紹介しました。しかしやはり、水遊びといったら「プール遊び」が代表格です。

プールのなかでは、プールならではのごっこ遊びができます。

例えばイルカやカメなどの海の生き物ごっこをしたり、水鉄砲を使ってヒーローごっこをしたり。

保育園の保育士向けの書籍ではあるのですが『0~5歳児 水遊び・水泳を100倍楽しむ本』(山本秀人・編著/いかだ社)では、プールを洗濯機に見立てて「洗濯ごっこ」をする、あるいはプールの中で子どもたちが輪になって回り「メリーゴーランドごっこ」や「人工衛星ごっこ」をするといった、非常にユニークなアイデアが多数紹介されています。

本書で紹介されているごっこ遊びのなかでも、なるほどと感じたのが「お化粧ごっこ」です。

「お化粧ごっこ」は、3歳くらいのお子さんが水に顔をつけられるようになることを目的としたごっこ遊びです。

具体的には、水を化粧水に見立てて、お母さんの真似をするわけです。頬やおでこに水をパタパタとつけていきます。

顔が水に濡れることを怖がる子は多いですが、このようなごっこ遊びを活用すれば、怖がらせることなく水に慣らせていけます。「お化粧ごっこ」の優れている点は、これを使って「顔を洗う」という習慣も教えられることです。

お化粧ごっこは洗面器があったらできる簡単な遊びですので、ご家庭で試してみるのも良いかもしれません。

「子どもがひとりで自分の髪を洗えるようになる」というのも、ごっこ遊びをうまく活用したいところです。

例えば「お人形さんの髪を洗う」というおままごとから始めても良いですし、お風呂場であれば美容師さんごっこもできます。

水を何に見立てたら面白いだろうかと考えて、ごっこ遊びで楽しく水に慣らせていくことがポイントです。

その3 つくる喜びを知る「製作遊び」

水にはさまざまな科学的性質があります。軽いものを浮かばせたり、染料を滲ませたり、水滴になったり蒸発したり。これらの水の性質に対する知的好奇心を満たし、またつくる喜びを実感できるのが「製作遊び」です。

例えば食品トレーや牛乳パックを使って、お船を作ってみる。あるいはペットボトルで水鉄砲を作ってみる。など、さまざまな工作が考えられます。

ユニークな工作としては、水面に絵の具を垂らして模様を作り、それを紙に転写する絵画技法「マーブリング」といった製作遊びも保育園ではよく取り入れられています。

学習研究社より出版されている『みてふれてそだてて 自然あそび大好き!』(太田昭雄、田代耕司、落合英男・著)という書籍のなかでは、カップラーメンの空き容器で水中眼鏡を作る、牛乳パックと糸で水車を作る、ペットボトルでいかだを作る、といった事例が紹介されています。

このような工作遊びは子どもにとって何かを作り上げたという達成感、成功体験が得られる良いきっかけとなります。子どものための工作遊びの書籍は本屋にも図書館にも多数置いてありますので、それらを参考にされると良いかもしれません。

以上、幼児期の子どもの水遊びについて、ご紹介をいたしました。ぜひ「五感を使う遊び」「ごっこ遊び」「製作遊び」の3つに目を向けて、子どもが楽しく水遊びできる場を作っていきましょう。