子供用ランドセル

子どもを守るための防災対策(準備したい防災グッズと役立つ知識)

子どもを守るための防災対策(準備したい防災グッズと役立つ知識)

地震や火事が起こったときに、日頃から防災対策ができているかどうかが事態の明暗を分けることが往々にしてあります。地震大国の日本だからこそ、私たちは日頃の備えをしっかりとしておきたいものです。

この記事では、乳幼児~小学生の小さなお子さんがいらっしゃるご家庭でとくに知っておきたい防災対策の方法と、いざという時に役立つ知識についてご紹介いたします。

非常用持ち出し袋に入れておきたいアイテム

地震・火事・津波等の緊急時には、速やかに家の外へと避難しなければならないケースが出てきます。いざ地震が起こってから荷物を整理するのではとても間に合いません。まずは必要最低限の日用品を詰めた「非常用持ち出し袋」を用意するのが、防災対策の第一歩です。

非常用持ち出し袋には、一般的に下記のようなものを入れておくと役立つとされます。

・母子手帳、健康保険証、運転免許証、通帳等のコピー

・現金(23万円程度。自動販売機や公衆電話の利用に必要なため、小銭も用意する)

・ティッシュ、ウェットティッシュ

・マスク、軍手、ビニール袋

・レインコート

・簡易救急箱(絆創膏、消毒薬、ガーゼ等がセットになったコンパクトなもの)

・常備薬、生理用品

1日分の食料と水

・小型ラジオ

・筆記用具

・懐中電灯

・使い捨てカイロや保温シート

・ホイッスル

衣類の着替え等を入れても良いですが、非常用持ち出し袋は素早く避難するためのものなので、重くなりすぎないように注意します。

そして乳幼児のお子さんがいるご家庭であれば上記に加えて、

・紙おむつ

・ミルクセット(哺乳瓶、粉ミルク)

・離乳食

・バスタオル

・おしりふき(ウェットティッシュ)

・お菓子

等があると良いでしょう。乳児を連れて避難所へ向かうことを想定して、おんぶ紐や抱っこ紐も別途用意をしたいところです。

上に挙げたものすべてをリストアップして準備するのは大変だと思われるかもしれません。でもじつは、必要な防災グッズ一式がまとめられたセットをネット通販やホームセンターで購入することができます。

「非常用持ち出し袋セット」「簡易避難セット」「防災グッズセット」といった名称で販売されていますので、ぜひチェックしてみてください。そして足りないグッズ(紙おむつや哺乳瓶など)のみ買い足すようにすれば、楽に準備が進められることと思います。

非常時に持ち出したいものとしてやはり鍵となるのが、現金と身分証明書関連です。非常時には身分証明書と通帳のコピーでも、銀行窓口からお金を引き出せる場合があります。

医療機関にかかったときのことを考えると、保険証もコピーを取って、持ち出し袋に入れておきたいです。また、火災保険や地震保険、生命保険等に加入している場合は、これらの保険証券のコピーも準備しておくと万が一の備えに繋がります。

ライフライン停止に備えて家のなかに備蓄しておきたいもの

災害時はライフライン(電気・水道・ガス)が停止する可能性があることも想定し、対策をしなければなりません。また、交通の麻痺により買い物に行けなくなる可能性も出てきます。

持ち出し袋とは別に、家庭内に「災害時用の備蓄品」を用意しておくと万全です。具体的には、下記のようなものを準備します。

1週間分の飲料水と食料

・給水用タンク

・卓上コンロ

・懐中電灯、電池、手回し充電式のラジオやソーラーランタンなど

・紙おむつとミルクセット

・非常用簡易トイレ

飲料水ですが、目安は11日あたり3リットルとされます。つまり3人家族であれば3リットルペットボトルを21本用意すれば良い計算です。

備蓄用の飲料水として「保存水」というものが販売されています。賞味期限が5年(長いものでは10年以上)持つもので、長期間保存しておけます。

乳児や小さなお子さんのいるご家庭では、保存水は「純水」もしくは「軟水」(硬度が60未満のもの)を選びましょう。軟水はミネラル分が少なく、粉ミルクや離乳食を作るときに適した水です。(なお日本の水道水は一般的に軟水に分類されます)

粉ミルクや離乳食についても、長期間保存が可能な備蓄用の製品が販売されています。幼児用のお菓子であれば、ビスコの保存缶なども用意しておくと良いかもしれません。

昔は非常食といえば「乾パン」のイメージが強かったですが、今の時代はチキンライスから豚の角煮に至るまであらゆる料理が保存食(缶詰)となっています。味も良くできていて、賞味期限が近くなればご家庭で美味しくいただくことができます。

停電時の備えには、ラジオと懐中電灯(電池もしくは手回し充電できるもの)や、卓上コンロ、使い捨てカイロは用意しておきたいです。

そして断水時の備えとしては、非常用簡易トイレと給水用タンク(10リットル)を用意しておくと万全です。

子どもとはぐれたときのことを想定しておく

災害時に親子同じ場所にいるのであれば子どもを守ってあげられるのですが、そうでないケースもあります。子どもが外へ遊びに行っているときや登下校中に災害が発生すると、親と子がはぐれた状態になってしまいます。

そうしたときの備えとして、「自分の名前・住所・電話番号」の3つを子どもが言えるように日頃から教えておきたいものです。(これは災害時に限らず、迷子や事件・事故に巻き込まれたときの対策として役立ちます)

また、これらの連絡先情報が記載された迷子札(ネームプレート)を子どもに身につけさせる手もあります。

はぐれたときは、警察官、警備員、駅員、店員といった大人の人に助けを求める手段があることを日頃から子どもに伝えておくと良いでしょう。とくに生活圏内にある交番や病院の場所は、事前に子どもと一緒にチェックしておきたいです。

災害時に家族が離ればなれになったときの連絡手段として、ひとつ知っておきたいのがNTTの災害時伝言ダイヤルです。

災害時伝言ダイヤルは、災害発生時に電話回線が繋がりにくくなったときに、安否確認の伝言が残せるサービスです。詳しい使い方については災害用伝言ダイヤル(171 | 災害対策 | NTT東日本https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171/)で紹介されています。

使う機会は来ないかもしれませんが、知識としてこのようなサービスがあることを知っておいて損はありません。

似ているようで違う「避難所」「避難場所」「避難地」について

最後に、災害時に混同しやすい3つの避難施設の違いについてご紹介いたします。

災害時に逃げるための避難施設には「指定避難所」「緊急避難場所」「広域避難地」の3種類があります。これらはそれぞれ役割が異なっています。

「指定避難所」は、被災して家に戻れなくなった住民をしばらく滞在させる機能を持つ施設のことです。小中学校や公民館が避難所に指定されるケースが多く、緊急時には生活支援物資の配布が可能です。

それに対して「緊急避難場所」は、洪水や津波から一時的・緊急的に逃れるために指定される場所です。高台や公園、幼稚園や高校に指定されるケースが多いです。あくまで一時的な緊急避難場所であるので、ここに生活支援物資が備蓄されているわけではありません。

(なお、指定避難所は緊急避難場所を兼ねています)

3つめの「広域避難地」は火災発生時に安全が確保できる空き地のことを指します。河川敷や大きな公園が指定されるケースが多いです。河川敷は火災時の避難場所にはなりますが、洪水発生時には危険な場所となります。生じた災害の種類によって、避難地が変わってくるため注意が必要です。

お住まいの地域のどこに「指定避難所」「緊急避難場所」「広域避難地」があるのか、ぜひ一度市区町村のホームページから確認をしてみてください。

以上、子どもを守るための防災対策として、準備したい防災グッズと基本的な知識についてご紹介をいたしました。

参考資料『経済産業省 保育ママのための防災ハンドブック』

http://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/bousai3.pdf