子供用ランドセル

幼児期の「子ども靴」の重要性と選び方のポイント

幼児期の「子ども靴」の重要性と選び方のポイント

幼児期(1歳~5歳)の子どもは、身長がすくすくと伸び、それに合わせて足も大きくなっていきます。およそ1歳3ヶ月頃から歩き始めるようになりますが、そのときに考えておきたいのが「靴」の選び方です。

この記事では1歳から5歳までの幼児期における「靴の選び方」のポイントをご紹介いたします。

幼児期の足に大切な「土踏まず」の形成

子どもの足は生まれてから16~18歳になるまで、成長を続けます。足の発育にもっとも大切な時期は、なんといっても幼児期です。幼児期は足の骨が形成され伸びていく重要な期間です。

なかでも着目したいのが、土踏まず。足の裏にあるくぼみの土踏まずは生まれたての赤ちゃんにはなく、子どもが6歳になるまでに形成されます。

普段靴を履いて歩いているときには意識しないものですが、土踏まずは非常に大きな役割を持っています。

・体の前後左右のバランスを取る

・足首にかかる衝撃を吸収する

・足裏の血管と神経を保護する

上記3つが土踏まずの主たる役割です。土踏まずがうまく形成されないと扁平足となってしまい「歩くときに疲れる」「転びやすい」などの問題が生じやすくなります。

では幼児期に土踏まずをしっかりと形成するためには、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。以下では、子どもの足の発育に重要なポイントを挙げていきます。

靴選びでは大は小を兼ねない、サンダルにも注意

幼児期は足がすぐに大きくなるので「成長を見越して大きめのサイズの靴を買っておこう」と考えがちですが、これは足の成長にはマイナスです。

最近の子どもに増えているのが「浮き指」という症状です。浮き指は地面に立つときに指が宙に反り返ってしまい、足が地面にしっかりとつかない状態を指します。扁平足や外反母趾と同じく、足の異常のひとつです。

浮き指の原因は、サイズの大きすぎる靴やサンダルの日常使用によるもので、幼稚園児の第5足指(小指)の74.2%、第4足指(薬指)の29.0%に浮き指の発生が見られたとする調査結果も出ています。

※『幼児期における足指筋力と身体的特徴について』(田中瑛/大阪物療大学紀要)

http://ci.nii.ac.jp/naid/110010016125/en

幼児期の靴選びにおいては大が小を兼ねるということはありませんので、必ずジャストサイズのものを選ぶようにしましょう。また(足への固定ができないタイプの)サンダルやスリッパを常用するのは避けた方が良いと思われます。

サンダルであれば幼児用に設計された、足首・踵・足の甲の三点をしっかり留めて支えられるタイプのものを選びましょう。とにかくフィットするサイズであることが重要です。ぶかぶかな靴やサンダルでは、歩いていて脱げないようにと無意識的に指を浮かせる癖がついてしまうため、望ましくありません。

ジャストサイズの子ども靴を探す方法

子どもの足にジャストサイズの靴を買う方法として、もっとも確実なのが子供靴専門店に行くことです。例えばゲンキキッズでは専用の計測器を使って子どもの足のサイズを測ってくれます。

また、足のサイズは自宅でもスケールを使って測定可能です。大手靴メーカーのアシックス公式サイトでは、子どもの足のサイズを測るためのスケールをPDFファイルで配布しています。(印刷して使います)

※まずは足のサイズをチェック | アシックス Japan

http://www.asics.com/jp/ja-jp/kids/shoes-size

上記サイトでは足の測り方について詳細な解説があり、子供靴購入の際には役立つと思います。

ジャストサイズとは言っても、足のつま先から靴先まで、ある程度のゆとりは必要です。目安としては、中敷きに対してつま先に1cmくらいのゆとりがあるとちょうど良いです。

子供靴の販売店では試し履きのできるところが多いですから、実際に靴を履かせて歩かせてみて、靴が前にずれてしまったり踵がずり落ちてしまったりしないか、チェックしておくと安心です。

幼児期は足の成長速度が早いため、少なくとも年に2回は靴のサイズの見直しが必要となってきます。

子ども靴の種類と選び方の基本

子ども靴は、かかと部分の芯がしっかりとしており、つま先部分が広めなもの。そして指の付け根あたりで靴底がちゃんと曲げられる製品を選ぶのが基本です。

足首の安定しない1歳児ではとくに、かかと周りが固めの素材で覆われていて安定するものを選ぶことが重要です。

足の甲の部分の留め具として、靴紐・ゴム・スナップ・ファスナー・ゴム・マジックテープなどさまざまなタイプが販売されていますが、幼児期におすすめなのはマジックテープ式のものです。

マジックテープ式の利点は「親が履かせやすい」「子どもが自分でも履きやすい」の2点が挙げられますが、もうひとつ「足にフィットさせやすい」というメリットがあります。

他のタイプですと、靴底のサイズはぴったりでも足の甲の部分に隙間ができてしまって安定しない、といった場合があります(足長が同じでも、足囲に個人差があるため)。

これがマジックテープ式であれば、締め方を自由に調整できますので、甲の部分がぶかぶかになってしまうのを防げます。マジックテープが上下二本に分かれているタイプのものはよりフィットさせやすいです。

日本家政学会誌に掲載された論文の調査結果でも、留め具別の履かせやすさで「マジックテープ式」が履かせやすい靴の上位に選ばれています。

※『歩き始めの子どもを対象とした靴設計に関する基礎的研究 (第2報)』(日本家政学会誌)

http://ci.nii.ac.jp/naid/110003168457

以上、幼児期の子ども靴選びのポイントについてご紹介いたしました。

「靴の国」とも呼ばれるドイツでは、子ども靴選びが非常に重要なことと考えられています。ドイツの靴屋にはWMSサイズシステム計測器というものが置かれており、子ども靴を買う場合には足長と足幅を測ったうえで、店員さんがジャストフィットする製品を用意してくれるそうです。

これは店側としても親側としても手間と時間のかかることではありますが、逆説的に「子どもの足の成長には、靴選びが重要だ」という事実の裏返しでもあります。

足サイズの正しい測定法や靴の選び方を知っておくと、(幼児期だけでなく)子どもの将来に渡って役立ちます。この記事が靴選びの一助となりましたら幸いです。