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幼児~小学生から始められる「プログラミング教育」の魅力

幼児~小学生から始められる「プログラミング教育」の魅力

 

小さな子どもにスマートフォンやパソコンを触れさせることには、賛否両論があります。近年ではインターネットによる犯罪やトラブルに子どもが巻き込まれる事例も増えており、デジタル機器が身近にある環境はひとつのリスクとも言えるでしょう。

 

しかしながら、今やインターネット利用率が小学生(6~12歳)で74.8%、中学生以降(13~19歳)では98.2%と、ほとんどの子どもがネット端末に接する高度情報化社会となりました。(※1)

 

子どもがIT機器を扱うことが一般的となりつつある世の中で、社会的なニーズが高まっているのが「プログラミング教育」です。

 

プログラミングと聞くと難しそうなイメージがありますが、幼児や小学校低学年を対象としたプログラミング教室や入門書籍がにわかに人気を集めています。

 

この記事では、幼児や小学生を対象としたプログラミング教育とはどのようなものなのか、その意義と具体的な内容についてご紹介いたします。

 

工作遊びの延長線上にあるプログラミング

 

プログラミングは、折り紙やブロックと同じく、工作遊びの延長線上にあります。ですからプログラミング教育では「どのようにして自分の思い描くものを作り上げるか」という思考のプロセスを学ぶことができます。

 

プログラミングにおける思考プロセスは具体的に

 

1.構想・計画(作りたいもののアイデアを出す/制作の手順や方法を考える)

2.実行(実際に行動に移して試してみる)

3.検証・評価(自分の思ったとおりになっているかどうか、結果を確認する)

4.改善(うまくいっていない部分を修正する)

 

の4段階に分けられます。

 

お気づきのとおり、これはビジネスの世界で使われるPDCAサイクル(Plan-Do-Check-Action)と同じものです。簡単に言えば「計画を立てて試行錯誤しながら、自分の作りたいものを完成させる」というスキルがプログラミング教育を通じて自然と身につけられるのです。

 

といっても難しく考える必要はありません。なぜならプログラミングは子どもにとって、楽しい遊びであり、ゲームのひとつだからです。

 

例えば「レゴブロック」は保育園や幼稚園の知育教材としても使われていますが、そのブロック遊びの延長線上で、プログラミング学習を行えます。ブロック遊びで自分オリジナルのロボットが完成したとき、玩具のロボットが(本物のように)自由自在に動き回ったらいいのにな、と誰しも夢に見るものです。

 

プログラミングの知識があれば、トイ・ストーリーのようなファンタジーが現実のものとなります。

 

レゴは組み立てたブロックをプログラムで制御して自在に動かせる「マインドストームEV3」「WeDo2.0」といったプログラミングロボット教材を販売しています。(※2)

 

ブロック遊びが大好きな子どもが、小学生や中学生になる頃にはプログラミングを使って、動くロボットを開発できるようになってしまう。近未来SFを彷彿とさせる世界が、もうここに来ています。

 

子どもの「作りたい!」という気持ちを大切にし、実現させるのがプログラミング教育のあるべき姿です。英才教育のように思われることも多いですが、プログラミングは「勉強」というよりはむしろ「遊び」をもっと楽しく本格的にするためのものなのです。

 

 

幼児・小学生から遊べるプログラミング教材3

 

多くのプログラミング言語には、プログラム特有の英単語がたくさん出てきます。そのため、JavaやC言語やBASICにいきなり取りかかるのは大人でもハードルが高いものです。

 

そこでプログラミング教育に適しているのが、言語を使わなくてもプログラミングができる子ども向け教材の活用です。ここではおすすめのものを3つご紹介いたします。

 

 

小見出し:プログラミングロボ コード・A・ピラー

 

「プログラミングロボ コード・A・ピラー」は小さな子どもでも簡単にプログラミングを体験できる、イモムシの形をしたユニークな電子玩具です。対象年齢は3歳から10歳と幅広いです。(※3)

 

イモムシ型ロボットのピラーは8つのパーツから体ができており、パーツの組み合わせ方によってロボットの進み方が変わります。

 

パーツごとに「前進」「右折」「左折」「サウンド」と役割が割り振られており、それらのパーツを並び替えることでロボットを自在に動かします。スタートとゴールのプレートを設置して、ロボットを目標地点にたどり着かせるために試行錯誤するといった遊び方もできます。

 

どのような順序で処理を組み合わせれば目的を達成できるか、というプログラミング思考をおもちゃで楽しく学べるのが魅力です。

 

 

iPad、タブレット専用プログラミングアプリ「スクラッチJr

 

スクラッチJrは言語を使うことなく直感的にプログラミングを体験できる、iPad・Androidタブレット専用の無料アプリケーションです。マサチューセッツ工科大学が幼児教育のために開発しました。(※4)

 

対象年齢は5~7歳で、実際に子ども向けのプログラミング教室でもスクラッチJrは使われています。

 

スクラッチJrを使えば「動く絵本(アニメ)」「ドライブゲーム」「ランニングゲーム」「シューティングゲーム」「アクションゲーム」など、さまざまなゲームを作ることができます。

 

イラストの描かれたパネルを操作することで、プログラミング言語を使うことなく簡単に、本格的なゲーム作り体験ができるのはすごいことです。

 

 

ビジュアルプログラミング言語「Viscuit(ビスケット)」

 

ビスケットも、幼児~小学生から始められるプログラミング教材のひとつです。スマートフォン・タブレット・パソコンで使える無料アプリが配布されています。(※5)

 

ビスケットでは描いたイラストを使って、かなり高度なアニメーションを作ることができます。直感的に自分の絵を自由自在に動かせるのは楽しいですし、大人がやってもなかなか面白いです。工夫次第で本格的なシューティングゲームを作ることだってできます。

 

「動くお絵描きツール」として気軽にゲーム・アニメ制作を体験できる大変ユニークな教材で、操作方法がシンプルで覚えやすいのも利点です。

 

 

子どものITリテラシーを高めるプログラミング教育

スマートフォンの普及に伴い、子どものネット依存やゲーム中毒はますます深刻化していると聞きます。そのような時代だからこそ、能動的に情報を取捨選択し、インターネットやIT機器を自分の目標のために活用するスキルが求められています。

 

プログラミング教育はまさに子どものITリテラシーを高めるのに役立つ教育であり、「作る喜び」を実感できるのはもちろんながら、インターネットやデジタル機器に起因するさまざまな問題に対処できる知識と思考力を育みます。

 

プログラマーやシステムエンジニアを目指すのでなくても、プログラミングは日常生活で役立ちますし、何よりもプログラムで遊ぶのは楽しいものです。

 

あまり難しく考えずに、まずは子どものためのプログラミング玩具や教材、書籍を使って、親子で一緒に学んでみるのもきっと素敵なことでしょう。

 

 

・参考サイト/参考文献

 

※1 総務省|平成28年版 情報通信白書|インターネットの普及状況

http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html

 

※2 レゴ エデュケーション

http://www.legoedu.jp/

 

※3 プログラミングロボ コード・A・ピラー|遊んで学べる!プログラミングトイの専門店ひらめきボックスcoporii

http://www.coporii.com/?pid=113251915

 

※4 Fun ScratchJr – 子供向けプログラミングアプリScratchJrでたのしく学ぼう!

https://www.fun-scratchjr.com/

 

『5才からはじめるすくすくプログラミング』(橋爪香織、谷内正裕、阿部和広・著/日経BP社)

 

『幼児~低学年向けプログラミング入門書 SCRATCHjrではじめよう! プログラミングアドベンチャー わくわくスタートアップ!/ドキドキだいぼうけん』(Laki Laki Kids Programming・出版)

 

※5 VISCUIT(ビスケット)〜コンピュータを粘土のように〜

http://www.viscuit.com/