子供用ランドセル

ランドセルに取り付けよう! 小学生の「防犯ブザー事情」について

ランドセルに取り付けよう! 小学生の「防犯ブザー事情」について

 

日本は比較的治安の良い国とはいえ、子どもを狙った犯罪は毎年起こっています。

 

警察庁が公表している警察白書によりますと、子ども(13歳未満)が刑事事件の被害者となる件数は、平成27年中では2万106件もあったそうです。これで減少傾向と言うのですから驚きです。

 

このうち、子どもが車などで連れ去られる「略取誘拐」は年間で84件発生しています。

 

備えあれば憂いなしと言いますように、犯罪に巻き込まれる可能性を少しでも減らすためには防犯対策が必要です。この記事では、防犯に役立つ小学生の防犯ブザーについて、最新の事情を交えてご紹介いたします。

防犯ブザーの効果と問題点

 

防犯ブザーは正しく機能すれば、犯罪から身を防ぐのに高い効果を発揮します。防犯ブザーには次の3つの役割があります。

 

1.防犯ブザーを目に見える場所に取り付けることにより、犯罪の発生そのものを抑止する

2.防犯ブザーを鳴らし、周囲に救援を求める

3.大音量の警報音により、犯罪行為を断念させる

 

たとえ周囲に人がいない場合であっても、大音量で防犯ブザーを鳴らされると犯行を成し遂げるのは難しくなります。大切なのは、通学中にいつどこでも防犯ブザーをすぐ鳴らせるように、携帯しておくことです。

 

子どもに防犯ブザーを持たせることの重要性は小学校側も認識しており、文部科学省の平成27年度実績調査では、全国の公立小学校の78.5%が防犯ブザーを児童に配布しているとの結果が出ています。

 

今や防犯ブザーは、小学生必携のアイテムと言っても過言ではないでしょう。

 

しかしながら防犯ブザーにはひとつ、大きな問題点があります。

 

それは「本当に必要なときに、防犯ブザーを鳴らせない」事例が意外にも多いことです。

 

事件に巻き込まれたとき、すぐに防犯ブザーを鳴らせるようにするには、どうしたら良いのか。正しい安全対策について、以下で見ていきましょう。

 

 

防犯ブザーはランドセルの肩ベルトに取り付けよう

 

いざという時に警報を鳴らせない理由のひとつに、防犯ブザーの装着場所の問題があります。当然、防犯ブザーは咄嗟に手が届く場所に取り付ける必要があります。

 

従来、防犯ブザーはランドセル側面部分のナスカン(フック)に吊り下げることが多かったです。しかし実際に事件に巻き込まれたときに、腕を後ろに回して防犯ブザーを操作するのは困難です。

 

そのため、防犯ブザーは「ランドセルの肩ベルト」に取り付けることが推奨されます。

 

例えばVONDSランドセルでは、背負ったときに胸の高さとなる肩ベルトの位置に、D字型の金具がついているのが分かると思います。これはDカンといって、防犯ブザーの取り付けを想定しています。

 

Dカンは肩ベルトの左右両側にあり、何かあったときは利き手ですぐに防犯ブザーを押す(紐を引っ張る)ことができるようになっています。

 

防犯ブザーを買ったときは、是非ランドセル肩ベルトのDカンに取り付けるようにしましょう。

 

 

防犯ブザーは定期的な点検が必要です

 

防犯ブザーを取り付けたは良いものの、肝心の「音が鳴らない」というトラブルを時折耳にします。ブザーに内蔵されている電池は消耗品であるため、防犯ブザーが正しく作動するかどうか、定期的な点検が必要となります。

 

文部科学省の平成27年度実績調査によりますと、防犯ブザーの点検を行っている学校の割合は、全体の14.6%しかないそうです。防犯ブザーは音が鳴らなければ意味がありませんし、これは問題です。

 

学校で配られたから安心と考えるのではなくて、必ずご家庭でも(音がちゃんと鳴るかどうかの)点検をしてみましょう。

 

独立行政法人 国民生活センターが2013年に実施したテストでは、小学生の使用していた防犯ブザーの半数以上に不具合が見られ、そのうち3分の1は「電池切れ」が原因とのことです。

 

防犯ブザーは定期点検をしっかりとし、1年に1回は新品の電池に交換するようにした方が安全です。

 

 

防犯ブザーの選び方

 

防犯ブザー選びで最も重要となるのが「音量」です。防犯ブザーのパッケージには、何デシベルの音の強さを持つかが記載されています。

 

音量は最低でも85 dB、できれば90 dB以上あるものが望ましいです。

 

次に、防犯ブザーは壊れやすいアイテムであるため、なるべく耐久性の高い製品を選びたいです。全国防犯協会連合会では、一定の品質が認められる製品に「優良防犯ブザー」の表示を許可しています。

 

ネット通販で購入される際は「優良防犯ブザー」のキーワードで検索してみてください。

 

また、防犯ブザーはランドセルに取り付ける性質上、(雨天時など)ある程度の水に濡れてしまうことが想定されます。できれば生活防水に対応している製品が良いでしょう。

 

防犯ブザーと一口に言っても、現代ではさまざまな特色を持つ製品が市販されています。

 

例えばLEDライトが搭載されていて、夜間になると光って交通安全の役割を果たすもの。キャラクターイラストの描かれたものや、かわいい動物のぬいぐるみタイプのもの。単4式の充電池が使えるもの。あるいはGPS機能で子どもの位置情報を確認できる防犯アイテムもあります。

 

どのような防犯ブザーを選ぶ場合であっても「必要なときに正しく使う」ための練習が必要です。

 

防犯ブザーの定期点検を兼ねて、実際にお子さんと防犯ブザーの操作練習をし、いざという時のために備えましょう。事件に巻き込まれたときにどのように対処すれば良いのか、親子でしっかりと話し合うことが大切です。

 

以上、この記事では小学生の防犯ブザー事情についてご紹介しました。安全対策に、防犯ブザーは大変役に立ちます。小学校入学準備の際は、ぜひ防犯ブザーと交換用電池を合わせて用意しておきましょう。

 

 

・参考資料

 

平成28年版 警察白書

( https://www.npa.go.jp/hakusyo/h28/honbun/index.html )

 

平成27年度実績 学校安全の推進に関する計画に係る取組状況調査(文部科学省)

(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/03/24/1289307_12.pdf )

 

平成25年 防犯ブザーの電池切れや故障に注意!(独立行政法人 国民生活センター)

( http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20130905_1.pdf )

 

【最終更新日】2017/07/16