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子どもでも栽培しやすい少し珍しい園芸植物のおすすめ3選

子どもでも栽培しやすい少し珍しい園芸植物のおすすめ3

 

地球環境問題が深刻さを増すなかで、子どもの自然学習・環境教育に力を入れる学校が増えてきました。幼稚園や小学校では、稲やサツマイモ、ミニトマトの収穫、あるいはアサガオやヒマワリの栽培観察をする機会がきっとあるでしょう。

 

植物の栽培体験を通して、自然や科学に対する興味関心が生まれ、知的好奇心や観察力が育まれていきます。こうした体験型学習を学校だけでなく家でもやってみることには大きな意義があります。

 

この記事では、子どもでも簡単に栽培でき、なおかつ自然の面白さを肌で感じられるような、ちょっと変わった園芸植物と野菜のご紹介をいたします。夏休みの自由研究や理科のレポートで悩んだときにも、ぜひ題材探しの参考としてみてください。

 

ユニークな成長の様子を観察できる「サボテン」

 

子どもでも栽培しやすい観賞植物として一番におすすめしたいのがサボテンです。「えっ、小学生がサボテンを育てるの?」と思われるかもしれませんが、ユニークな形を楽しませてくれるサボテンは子どもたちにも大人気。

 

サボテンの良いところは栽培にかかる手間とコストが少ないことです。(サボテンの種類にもよるものの)年に一回の植え替えをして、月に一回程度の水やりをすれば、サボテンはすくすくと大きくなっていきます。

 

うまく育ててやればサボテンは何十年だって何百年だって生きます。子どもの頃から栽培をはじめたサボテンが大人になってもまだ元気であれば、それは大変感慨深いことでしょう。

 

サボテンには数千種類もの品種がありますが、なかでも入手しやすく栽培しやすいのは「マミラリア属」のサボテンです。なんと100円ショップでも手に入ります。

 

マミラリア属のなかの「金手毬」や「黄金司」と呼ばれるサボテンは黄金の棘が美しく、小さな白い花を咲かせます。成長すると「子吹き」により、赤ちゃんサボテンがぽこぽこと株元から分岐して増える様子を観察できます。

 

成長スピードは意外と速く、一年を通して子株が増えて伸びていく変化を楽しめます。また、株分けをすればどんどん株を増やせます。

 

マミラリアは日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。サボテンを枯らしてしまうよくある原因は「水やりのし過ぎ」ですので、水やりの頻度にだけは気をつけましょう。

 

理科のレポートや自由研究でサボテンを扱うのであれば「どうしてサボテンは少ない水で生きていけるのか」「サボテンはどうやって増えるのか」「サボテンの葉や根はどうなっているのか」などを調べていくと、面白い発見があると思います。

 

サボテンを育てるのであれば子どもにぜひ読ませたい本が『サボテンのふしぎ・科学のアルバム』(埴沙萠・著/あかね書房)です。写真が豊富で分かりやすく、サボテンの生態についての詳しい解説には大人も思わず引き込まれます。

 

 

冬が来るとクリスマスカラーに色づく不思議な常緑樹「ポインセチア」

 

ポインセチアは毎年クリスマスシーズンになりますと、シクラメンと並んで多く出回る鉢植えの観葉植物です。深い緑の葉と、紅葉のように真っ赤な苞葉とを併せ持つ、なんとも不思議な(でもクリスマスにはぴったりの)植物です。

 

クリスマスフラワーの別名を持ちますが、ポインセチアは常緑性低木の仲間であり、赤い花びらのように見える部分は「苞葉」と呼ばれる特殊な葉です。

 

ポインセチアを「子どもでも栽培しやすい園芸植物」とすることに首を傾げる方はきっと多いでしょう。事実として、クリスマスにポインセチアを買ったもののすぐに枯らしてしまったご家庭は少なくないはずです。

 

ここには大きな誤解があって、ポインセチアはクリスマスシーズンの代表花であるのに「じつは寒さにとても弱い」という矛盾したような性質を持っているのです。ポインセチアを枯らす理由の大半は寒さです。ですから暖かい室内であれば、ポインセチアは意外にも育てやすくタフなのです。

 

たしかにポインセチアは寒さにはかなり弱く、部屋に入れていても葉が萎れてしまったり落葉してしまったりと、枯れたようになる場合があります。しかしながらポインセチアの生命力はなかなか凄まじく、葉が全部落ちてしまっても茎が緑色の状態であれば、春には新芽が出てきて復活を遂げます。

 

また、ポインセチアは挿し木で増やしやすい植物です。枝を切って赤玉土に挿しておくと、根と葉が出てきて(比較的簡単に)殖やせます。植物の生命力のたくましさを身近に感じられる自然教材として、ポインセチアは非常に優れた観葉樹といえます。

 

ひとつだけ注意点として、ポインセチアは葉と樹液に毒性成分があります。室内で猫などを飼っている場合には誤飲の危険性があるため、ポインセチアの栽培はおすすめできません。また、挿し木や剪定の際に樹液がけっこう出ますので、枝を切るときは(液が皮膚につかないように)手袋をしておきましょう。

 

ポインセチアを自由研究の題材とする場合は「挿し木によって植物が増える仕組み」や「ポインセチアの葉が冬になると赤く色付く理由」を調べてみると良いかもしれません。

 

園芸店ではおなじみですが、ポインセチアは「短日処理」という少し特別な作業をしてやらないと、冬になっても葉は赤くなりません。短日処理はダンボールがあればできますので、ポインセチアを数株用意して対照実験をおこなえば、本格的な理科のレポートとなることでしょう。

 

収穫するのもしないのも面白い「タマネギ」

 

学校で育てる野菜の定番ですと、ミニトマト・サツマイモ・ラディッシュ・ゴーヤあたりが挙げられます。ではなかなか栽培体験ができないような面白い野菜で、なおかつ育てやすいものは何か。個人的におすすめしたいのが「タマネギ」です。

 

普段私たちが食しているタマネギは「鱗茎」と呼ばれる球根部分で、タマネギの本体がどのような形をしていてどのように収穫されるものなのか(大人は知っているかもしれませんが)ちょっと想像できないものです。ですからタマネギを実際に育ててみて気づく発見というのは結構多いです。

 

「畑がないからタマネギは育てられないよ」とがっかりされることはありません。じつはタマネギは、コンテナ栽培ができる野菜です。ですからベランダ菜園が可能です。

 

タマネギは種から育てることもできますが、時間がかかりやや栽培の難易度が高くなります。初心者の方は園芸店やホームセンターで入手できる種球(小さな球根)を買ってきて植え付けるのが簡単です。「ホームたまねぎ」という商品名で、タマネギの赤ちゃんのようなものがセット販売されており、これを利用すると栽培はお手軽です。

 

球根の植え付けは8月~9月頃。収穫は12月~1月頃がひとつの目安となります。球根は浅めに植えるのがポイントです。(球根を土の中にぜんぶ埋めてしまうのではなく、上半分が頭を覗かせるくらいの深さとします)

 

苗が大きくなると、土のうえにタマネギの姿があらわれます。球根が育つようすは見ていて楽しいですし、引っこ抜いて収穫するときの喜びはひとしおです。ちなみにタマネギは「葉と茎」の部分も美味しく食べられます。

 

理科の自由研究で活用するのであれば、ぜひ挑戦してみたいのが「タマネギの花を咲かせる」実験です。タマネギも植物ですから、花を咲かせて種を作ります。タマネギの花は、白・ピンクの小さな花が寄り集まって大きな球状となり、とても愛らしく美しいです。

 

花が咲く段となるとタマネギ部分は食べられなくなってしまいます。「とう立ちしてしまった」「ネギ坊主ができた」と言うように、収穫を考えるとタマネギの花が咲くのは困りものです。(なのでふつうは蕾を取り除いてしまいます)

 

逆に、観賞用目的で意図的にタマネギの花を咲かせるのも難しいもので「植え付け時期を早めにずらす」「肥料をあえて少なめにする」といった一工夫が、蕾をつくるために必要となります。土や水やりの頻度等を変えて、対照実験をしてみると興味深い結果が得られると思います。

 

収穫して美味しくいただくも良し、収穫せずに花を咲かせるも良し。とにかく育てていて楽しいのが、タマネギの最大の魅力です。

 

以上、サボテン・ポインセチア・タマネギの3つ。子どもでも栽培しやすい少し変わった園芸植物をご紹介いたしました。ぜひ親子で植物栽培にチャレンジされてみてください。