子供用ランドセル

子どもの風邪予防のために知っておきたい手洗いうがい習慣と予防接種の話

子どもの風邪予防のために親ができることは、大きく分けて2つあります。ひとつは幼児期のうちに「手洗いとうがい」の習慣をつけさせること。もうひとつは、インフルエンザの予防接種について調べておくことです。

 

手洗いとうがいは、もっとも簡単で効果的な、風邪の予防法です。子どものうちから手洗いとうがいの習慣を身につけさせる方法について、この記事ではご紹介いたします。

子どもに手洗いの習慣をつけさせる

「手洗い」は、風邪の菌やインフルエンザ、ノロウイルス等の接触感染を防ぐための習慣です。手洗いの時間は、目安として30秒程度。「ハッピーバースデーの歌を2回歌い終わるくらいの長さ」とよく言われますが、実際にやってみるとけっこう長いものです。

 

手のひらはもちろん、手の甲、指と指のあいだ、指先、そして忘れがちですが手首も含めてしっかりと洗います。プッシュ型の薬用ハンドソープを洗面所に置いておくと便利です。

 

習慣が身につくまでは意外と大変で「子どもが手洗いを嫌がってやってくれない」という話はよく耳にします。風邪予防と手洗いの大切さを教えてあげるのと同時にぜひ試してみてほしいのが、手洗いをしやすい環境を整えることです。

 

一般に洗面所は、大人の身長で使いやすいように設計されています。子どもが手洗いをするためには、腕をいっぱいに伸ばさなければ水に届きません。このときに役立つグッズが2つあります。

 

ひとつは、洗面所に置ける、子供用の踏み台です。それからもうひとつは「ウォーターガイド」と呼ばれる、蛇口の流水位置を手前にしてくれるアイテムです。これらの補助グッズを活用して「子どもが手を洗いやすい環境」を作りましょう。

 

 

うがいの練習は段階を踏もう

我々大人は普段なにげなくうがいをしていますが、幼児期の子どもはうがいを習得するのに練習を必要とします。口腔機能がまだ発達していない乳児期ではうがいそのものが難しいですし、4歳くらいでもガラガラと喉を洗浄する「ガラガラうがい」はまだハードルが高いです。うがいの練習はステップを踏みましょう。

 

うがいの練習を始めさせる目安は、子どもが自分でコップを手に持って、水やお茶を自由に飲めるようになってからです。成長度合いによっても異なりますが、2、3歳くらいから始めても良いでしょう。

 

まず習得を目指したいのは「ブクブクうがい」と呼ばれるものです。口のなかに水を含ませて溜めておき(できれば少しブクブクとさせてから)洗面所に吐き出す。この練習をさせます。最初のうちはうまくできなくて当然ですので、焦らなくても大丈夫です。

 

子どもの身長では洗面所を使うのも大変ですから、お風呂場などで練習をさせるのも良いかもしれません。

 

顔を上に向けて喉を洗ってから水を吐き出す「ガラガラ洗い」は一般的に4歳、5歳くらいでできるようになるものとされています。これも初めはコツを掴むのが難しいため、親がお手本を見せて子どもに教えてあげましょう。

 

うがいは、風邪だけでなく虫歯の予防にも効果があります。小学校入学前には、手洗いうがいの習慣をしっかりと身に着けさせたいものですね。

 

 

インフルエンザの予防接種について

毎年寒い時期に猛威を振るうのが、インフルエンザです。上の段落で述べた、手洗いやうがいは日頃の習慣として、インフルエンザ予防に大いに役立つものです。ただし万全を期するのであれば、子どもにインフルエンザの予防接種を受けさせることも検討する必要があるでしょう。

 

よく知られるとおり、予防接種を受けたからといって100%インフルエンザの発症を抑えることはできません。ワクチンを打ってもインフルエンザにかかることはありえます。乳幼児期のインフルエンザ予防接種には『概ね20~50%の発病防止効果』があるそうです。※1

 

そんなに低いのかと驚かれるかもしれませんが、インフルエンザワクチンには発病防止だけでなく「発症したときの重症化を抑える」という重要な役割があります。とくに幼児期はインフルエンザ脳炎・脳症へと重症化する例があり、日本小児神経学会でも予防としてのワクチン接種を推奨しています。※2

 

インフルエンザは例年1月から2月に流行します。そのため、ピークが始まる前の12月頃までには予防接種をしておいた方が望ましいです。気になる治療費ですが、医療機関によってばらつきがあり、目安としては1回あたり2千円から3千円ほどです。

 

麻しんや風しんなどは法律で予防接種を実施することが定められているため、公費負担で受けられます。しかしインフルエンザの場合は「任意接種」となり(原則として)健康保険が適用されません。

 

ただし、加入している健康保険組合によっては「インフルエンザワクチン接種補助」が受けられ、費用が減額されるケースがあります。

 

東京都世田谷区や大阪府高槻市、箕面市など、子どものインフルエンザ予防接種にかかる費用を一部助成してくれる自治体もあります。まずはお住いの地域(市区町村)の公式サイト・窓口・医療機関で予防接種の補助について調べてみるのが良いでしょう。

 

お子さんの年齢によって、インフルエンザワクチンの摂取量と摂取回数は変わってきます。厚生労働省によりますと、6ヶ月以上3歳未満の場合で1回0.25mlのワクチンを2回接種。3歳以上13歳未満の場合は1回0.5mlのワクチンを2回接種することとされています。13歳を過ぎれば1回のみの接種で大丈夫なようです。

 

なお、1回目と2回目の接種とのあいだには2~4週間程度の間隔を空ける必要があります。早ければ12月にはインフルエンザのピークが来てしまいますので、10月から11月のうちに予防接種をしておくと余裕が持てます。

 

 

冬に備えて風邪を引きにくい環境を整えていく

ここでは手洗いとうがいの習慣、それからインフルエンザの予防接種についてご説明してきました。風邪予防のために工夫できることは、まだまだたくさんあります。

 

ビタミンのしっかり摂れる献立を考えること、部屋を乾燥させ過ぎないように加湿器を活用すること、マスクを薬箱に常備しておくこと。すべてを実行するのは大変ですし、どれだけ予防をしっかりしても風邪は引くときは引くものです。

 

ですが少しずつでも構いませんので、風邪を引きにくい環境を整えていくことが大切です。そしてもし風邪やインフルエンザにかかったら、重症化する前の早期治療が重要となります。信頼のできる小児科、かかりつけ医を見つけておくと安心です。

 

冬場は子どもが風邪を引かないかとくに心配な季節ですが、予防をしっかりして冬を乗り切っていきましょう。

 

※1インフルエンザQ&A|厚生労働省(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)

 

※2 インフルエンザ脳症はどうしたら予防できますか?|日本小児神経学会(http://child-neuro-jp.org/visitor/qa2/a3.html)

 

【公開日】2018/08/28

【最終更新日】2018/08/28