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幼児の肌の特徴とスキンケアで気をつけたい3つのポイント

子どものスキンケアの常識は、今と昔とで大きく変わっています。

 

例えばかつて子どもの健康のためにと推奨された「日光浴をして真っ黒に日焼けすること」が今日ではまったく勧められない健康法であるのは、よく知られた話です。

 

時代の移り変わりで従来の育児常識が塗り替えられてしまうケースは珍しくなく、それは子どものスキンケアについても同様です。

 

健康維持・病気予防のためのスキンケアでは、はじめに子どもの肌にどのような特徴があるのかを知っておくことが大切です。そこで当記事では、幼児期のお子さんのスキンケアを考える上で、とくに押さえておきたい知識をご紹介いたします。

 

幼児の肌の特徴

じつは幼児と大人の皮膚とには、さほど大きな構造上の違いはありません。

 

しかし乳幼児の肌は、大人とくらべて皮脂を分泌する機能が未熟です。

 

皮脂は肌を覆うバリア(皮脂膜)となり、角質の水分を保持すると同時に、外からの異物(アレルゲンやウイルスなど)が体の中に侵入するのを防いでくれます。

 

皮脂分泌の少ない乳幼児の肌は、そのため乾燥や刺激には弱いのが特徴です。十分な免疫力がついていないことから、皮膚感染症にかかるケースもよく見られます。(子どもの皮膚疾患では母斑・血管腫、湿疹・皮膚炎に次いで、皮膚感染症が多いです。※1)

 

いわゆる乾燥肌のことを「ドライスキン」と呼びますが、乳幼児はドライスキンになりやすいとされます。肌からの水分蒸発を防ぐ皮脂が少ないため、子どもの肌は意外にも保湿力が弱いのですね。

 

まとめると、子どもの肌には「乾燥と刺激に弱い」という特徴があります。したがって子どものスキンケアではいかに「保湿」をするかが重要なポイントとなってきます。

 

では子どものスキンケアでは具体的にどのようなことに気をつければ良いのかについて、3つのポイントに分けて詳しく見ていきましょう。

 

 

1.お風呂の温度はややぬるめに設定する

乳幼児の入浴では、今と昔とで考え方が異なっている部分もあるので注意が必要です。

 

例えばお湯の温度。熱めのお風呂がお好きな方は41℃前後で設定されているかもしれませんが、これは小さな子どもの肌にとっては熱すぎます。

 

基本的に入浴温度は38~39℃のややぬるめの温度に設定することが推奨されます。(冬場は温度低下を見越して40℃で設定することもあります)

 

熱すぎるお湯ですと皮脂の油分が飛んでしまい、入浴後に肌が乾燥しやすくなってしまいます。ドライスキンを防ぐ意味でも、子どもと一緒にお風呂に入るときはややぬるめを意識すると良いでしょう。

 

 

2.入浴時の体の洗い方

子どもの体の洗い方で注意すべき点は2つあります。ひとつは石鹸の過剰使用で、もうひとつは体の擦り過ぎです。

 

スキンケアと聞くと「もっと清潔にしなきゃ」と考えがちですが、石鹸やシャンプーの使いすぎはかえって肌によくありません。石鹸は身体の汚れを落としてくれるのと同時に、(保湿に必要な)皮脂も一緒に洗い落としてしまいます。

 

そのため石鹸やシャンプーを毎日使う必要はありません。身体の汚れを落とすのであれば、3分間の全身シャワー浴でも十分に洗い落とせます。※2

 

頭、首、わきの下、股、足の裏は皮脂が多く、汚れがたまりやすいため毎日洗いますが、その他の部分は2~3日に1度が好ましいです。

 

なお、石鹸やシャンプーはしっかりと泡立てて洗ってください。泡立てることで汚れが落ちやすく、洗浄成分もすすぎやすくなります。石鹸は少量の湯と混ぜてよく泡立てることで、過剰使用を防ぐことができます。

 

2点目の項目として併せて気をつけたいのが、子どもの体を洗うときに、擦りすぎないことです。

 

例えば昔は乳児の入浴では、ガーゼで拭きながら洗うのが一般的でしたが、今日ではガーゼではなく「手のひら」でやさしくこする方法が推奨されています。

 

幼児でも同様です。泡立てネットやタオルでゴシゴシと皮膚を擦って洗うのは、皮膚を傷めてしまうので推奨されません。手で洗うか、肌への刺激の少ない柔らかい浴用タオルで洗うようにします。

 

もちろん入浴が済んで体をふく時にも、タオルでゴシゴシ擦らないように気を付けてください。できれば少し体が濡れているような状態で、保湿剤を塗ってあげると、皮膚が十分に潤った状態を維持できます。その際も、皮膚をできるだけ擦らないように塗ることが大切です。

 

髪を乾かすときにドライヤーで熱風を当てるのも、皮膚を乾燥させてしまうためあまりよくありません。基本的にはタオルで髪を拭いたあとに自然乾燥させれば良く、ドライヤーを使う場合でも温度設定は低めにしておきましょう。

 

 

3.保湿剤との付き合い方

子どものドライケア対策では、入浴後に保湿剤を使います。保湿剤には角質の水分を保持するための働きがあります。

 

乳状ローションタイプやクリームタイプなどさまざまな種類のものがありますが、向き不向きの相性がありますので、肌の状態や季節に応じて使用感の良いものを選ぶと良いでしょう。

 

昔はベビーパウダーをよく使いましたが、現在では保湿剤を使うのが一般的です。

 

保湿ケアをとくに意識するのは乳児~2歳頃までで、3歳を過ぎると皮脂分泌も活発になり皮膚のバリア機能が発達してきます。なので保湿剤がまだ必要であるかどうかは、肌の状態を見て判断します。

 

日頃から子どものスキンケアに気を配ることで、乾燥肌の予防や病気の早期発見にも繋がります。肌トラブルに悩んでいる場合は、小さなことでも気兼ねせず、病院で医師に相談をすることが大切です。

 

以上、この記事では子どものスキンケアについて知っておきたい基本的なポイントについてご紹介いたしました。子どもの皮膚トラブルやスキンケアについてより詳しく知りたい方は、下記の参考文献をぜひご参照ください。

 

 

・参考文献および記事情報の出典

 

『小児の皮膚トラブルFAQ』末廣豊、宮地良樹・編(診断と治療社)

※1 同著p.7 表2 外来新患の疾患分類(2007年)

※2 同著p.54 入浴・シャワー浴の実際

 

『0歳からのアレルギー予防がよくわかる本』関谷剛・著(廣済堂出版)

『赤ちゃんのスキンケアがよくわかる本』杉山剛・監修(主婦の友社)

 

【公開日】2018/08/30

【最終更新日】2018/08/30